愛されるはずがないというあなたの信念が上手くいく恋をいくつも終わらせてきた理由
恋愛において、自分を取り巻く感情や信念は、意識的であれ無意識であれ、大きな影響を及ぼします。その中でも「自分は愛されるはずがない」という信念は、特に強力で破壊的です。この信念がどのようにして恋愛を邪魔し、時には良好な関係を終わらせてしまうのか、その仕組みについて深掘りしてみましょう。
愛されるはずがないという信念とは
「愛されるはずがない」という信念は、過去の経験や自己評価の低さから生まれることが多いです。たとえば、幼少期に親から十分な愛情を感じられなかったり、過去の恋愛で拒絶されたりすると、「自分は価値のない存在だ」「誰も自分を本気で愛してくれない」といった思い込みが形成されることがあります。
この信念は、自己防衛の一種でもあります。自分を傷つけないために、最初から期待しない、あるいは相手の愛情を疑うことで心の平穏を保とうとするのです。しかし、この信念が逆に幸せな恋愛を妨げる原因になることがあります。
信念がもたらす行動パターン
「愛されるはずがない」という信念を持つ人は、しばしばこれらのような行動パターンを取ることがあります。
1. 過剰な自己防衛
自分が傷つくのを恐れるあまり、相手との距離を意図的に取ってしまいます。「本当に好きになってしまうと辛い」という無意識の恐れから、相手の好意を受け入れず、関係が深まる前に距離を置くことや、恋人がせっかく出来てもフラれそうになったり、相手からの愛情が感じられなくなった場合、自分から別れを告げたり逃げたりし、話し合ったり改善に努めたりすることなく、自己完結して終わらせてしまう事もあります。
2. 相手の愛情を試す
「自分が愛される価値がない」という信念に基づき、相手の愛情を繰り返し試すような行動を取ります。たとえば、わざと冷たい態度を取ったり、傷つける事を言ったり、相手の忍耐を試すような行動を取ったり、要求したりします。これが結果として相手が癒される事はなく、過剰に疲れさせ距離感を生み、関係を悪化させる原因となります。時にきつい事を言っては逆にとても優しい事を言ってみたりとモラハラの様な言動を取ったりする事もあります。
3. 被害者意識の強化
相手の言動を過剰にネガティブに捉える傾向があります。「あの一言は私を否定している」「自分が軽視されている」「あんなことを言うなんて絶対愛されていない」と感じてしまい、相手に不満をぶつけたり、感情的な衝突を引き起こしたり、時には別れを自ら選んでしまったりします。逃げる事で問題をリセットし解消しようとする事もあります。
4. 自己価値を下げる行動
自分を愛されない存在だと信じている人は、無意識のうちにその信念を証明するような行動を取ることがあります。たとえば、不倫やsexフレンドなど不適切な相手を選んだり、相手に合わせすぎ尽くしすぎて自分の意見を失ったりすることです。
信念が恋愛に与える影響
こうした行動パターンが積み重なると、相手は次第に疲れたり、愛情を表現することをためらったりするようになります。その結果、関係が冷めたり、最終的に破局に至ることもあります。問題は、破局が起きるたびに「やっぱり私は愛されない」という信念がもっと強化されてしまい次の恋愛においても同じ行動パターンを繰り返してしまうことです。
信念を手放すためのステップ
「愛されるはずがない」という信念から解放されることは簡単ではありませんが、不可能ではありません。次のステップを踏むことで、少しずつ信念を変えることができます。
1. 信念の存在に気づく
まず、「自分には愛される価値がない」という信念を抱えていることを認識することが重要です。「なぜ自分はこう感じるのか」「どのような経験がこの信念を作り上げたのか」を考えることで、問題の根本に気づくきっかけになります。
2. 小さな成功体験を重ねる
恋愛以外の場面で、自分が他人に受け入れられていることを確認する経験を重ねましょう。友人や同僚とのポジティブな交流は、自分が愛される価値のある存在だと実感する手助けになります。
また仕事でも成功体験を重ねる事は可能です。私は若い頃バツあり子持ちで初めて恋愛をした時、こんなに辛い思いをしたんだから今度こそ幸せになりたいこの人と結婚したい♡と単純に思っていたんですね。だけどつき合ってる人のご両親に賛成してもらえなかったりして、あぁ…なんか違うんだ。私という存在はご両親にとっての喜びにはならないんだ…ここにいたら迷惑なんだな…って思う様な出来事が何度かあったりして、まぁご両親の不安とかお気持ちも理解出来るし、相手にとっての幸せって私と共にはないんじゃないかな…普通に結婚して1から子供作って幸せになった方が良いんじゃないかな…ってスーッと身を引いたりしたこともあって、その時って「私がいててごめんね」って気持ちだったんですよね。なので私はこのお仕事をしていて、結婚の報告を受けた時に、ちょうど自分の恋愛で悲しみの真っ只中だった事もあったんですけど、それでもとても嬉しい気持ちになれたりして、人の幸せを自分がどんな状況の時も嬉しいと思える自分と出会って安心したりして、自己価値感が上がったり、みんなからLINE相談とか電話相談とかをいただく度に、あぁ私ここに居て良いんだな…、求めてくださっていてありがたいな…五十嵐さんには価値があるんですよって言ってもらってる様な気持ちになれたんですよね。
3. 相手を信じる練習をする
恋愛において、相手の言葉や行動をそのまま受け入れる練習をします。たとえ疑念が生まれても、「これは私の思い込みかもしれない」と一歩引いて考えることが大切です。
4. 専門家のサポートを受ける
信念が深く根付いている場合、カウンセリングや心理セラピーを受けるのも有効です。専門家のサポートを受けながら、自分の内面を見つめ直し、信念を変える作業を進めることができます。私は心理学を学んできました。ご希望であればあなたの心をゆっくり紐解くお手伝いが可能です。
まとめ
「愛されるはずがない」という信念は、私自身にも根強くあっていつも上手に愛を受け取れず、自己完結ばかりしてきました。後ろを振り向けばいつも割と愛してくれていた恋人たちがいたように思います。
恋は出来ても長く続く関係へとシフト出来なかったのは、お相手との相性などという理由も確かにあるけれど、「愛を受け取れない私」そういう理由も大いにあったのだと思います。
つき合った二人共が「愛されるはずがない」という信念を持っている場合、もっと愛を紡いでゆくのは難しいと思います。いつも相手は鏡だと言います。今、向き合っているお相手とはどこかしらリンクしていている可能性もあるかもしれません。
「愛されるはずがない」という信念は、あなた自身を守るためのものであると同時に、恋愛における幸福を阻害する要因にもなり得ます。この信念を持ちながらでは、どんなに良い関係性が築けても、それを自ら壊してしまうリスクが高いのです。
しかし、信念は変えることができます。自分の内面を見つめ直し、相手を信じる努力を積み重ねていけば、少しずつ「愛される価値がある」という新しい信念を育むことができます。自分を信じ、過去の経験に縛られずに前を向くことで、より幸せな恋愛が実現するでしょう。
心が傷ついている状態では、1つのネガティブな言葉も冗談で済ませることができません。受け取り方は様々ですが、私たちはそれぞれに多くの経験を重ねた分だけ臆病になったり、ネガティブな信念を持ってしまいがちです。
愛を試したいが為に無意識に相手の嫌がる言葉を発したり行動をとっていても、受け取り側が「愛されて当然の私」で接するのと「愛されるはずがない私」という立ち位置で受け取れば全く違う世界が見えるでしょう。「愛されて当然の私」だとするなら、どんな天邪鬼な態度を取られても「可愛いね」ですむものが、そうでなければ「こんな事を愛する者にするわけがない、大切な人に対して言うはずがない」という解釈になってしまいます。
コミュニケーションでは、言葉を発する時はお相手への思いやり、受け取る時は自分の心の状態への理解も必要です。お相手に愛されていないという信念の元に1つの言葉を聞けば悪戯に傷つき、愛されていることを信じている上で同じ言葉を聞けば全く違う世界が広がっているのです。
皆が優しい人が希望だと言います。ご自身が傷つけられることなど望んでいないからだと思います。
愛される自分を心から信じる事が当たり前にできる人がいて、できない人がいます。その心に傷が少なければ無邪気に愛し続ける事が可能でしょう。いくつも歳を重ね、多くの出会いと別れを体験し、結果ひとり者でいる私たちに傷1つない事なんてあるのでしょうか?
20代であっても「自分は男運が悪い」とおっしゃる方がおられます。40代50代になって婚活をしているのは、今まで何もなかったという傷もあれば、様々な経験を重ねた方もおられるでしょう。
そんな私たちにお互いを守り合う思いやりがなければ、 その心をあたためあい支え合う事が出来ないし、愛し合っていたとしても破壊してしまう事もあるのだと最近特に感じます。
お互い様に色んなものを持っています。面倒だと放り出すよりもご自身と向き合うことで、誰かと向き合い愛する勇気もまた持てるのかもしれません。あなたにとって相応しいお相手と、どんな時も乗り越えて、やっぱり愛し合って生きる事を、心から願っています。