専業主婦希望が減った理由

もくじ

「仕事を辞めても良いよ」

そのセリフって、あなたはどの様に受け取りますか?どんな感情が生まれますか?

私はこのお仕事を始める前は、7年間製薬会社で正社員で働いていました。産休を取って子供を産み、まだ保育園にあずけられなかった出産して3ヵ月くらいの時には、仕事から帰ってきた旦那と入れ替わりに、居酒屋の皿洗いにアルバイトで夜の9時から夜中の2時まで働いていました。

お知り合いの方からの紹介で、時給が良いスナックに移動、スナックからなぜか会員制クラブに行く事になり、時給がかなりもらえた事もあって、9時から12時までの勤務で、お酒も飲めない設定で同伴やアフターも、旦那がいるのでしなくて良いとおっしゃってもらって3時間だけで7500円いただいて、何とか家計を切り盛りしていました。次男が生後6ヵ月の頃、私の代わりに入ってきた人が続かない、戻ってきてもらいたいと連絡をいただき、1年の産休を早め保育園にあずけて元の会社に復帰。3ヵ月程は昼も夜も働く日々を送っていました。

「おじさん」と「酒飲みの相手」「タバコの吸う場所」というものがとても辛かったのもあって、シングルの時には考えもしなかった夜職でしたが、再婚した相手には借金があったので、これ以上私の貯金を使いたくなかったのと、どんどん必要になってゆく子供たちの学費の事を考えても、早急に返済する事が良いと判断したからでした。まだ20代の頃でした。

あなたにとっての仕事

あなたにとってのお仕事はどの様な存在でしょうか?「やりたい事」「やりがいのある仕事」と張り切って言う事の出来る人は、ごくわずかな人だと言います。

私自身「みんなのお世話はもう50歳くらいまでにして、良い人と結婚したいですね」って言っていたのです。でも実際はというと、経済面で他人に依存して生きる事はとても怖いと感じます。

男性の小遣い制不安

小遣い制になる事が不安な男性も、ある意味同じなのかな…と最近思います。今は欲しいものがあれば自分ひとりで検討し、諦めてみたり、奮発して買ったり、今すぐ手の届かないものならお金を貯めて買えるでしょう。投資も好きな様にしておられます。でも結婚したらどうなるのでしょうか?

自分は必要だと感じるものを、相手は必要ないと感じる事もあるでしょう。そんな時にパワーバランスはどちらに優位に働くのでしょうか?生計を握っている奥様でしょうか?

それが不安で「家計を分担したい、別にしたい」とおっしゃる男性も増えています。「よし、養ってあげよう!」と言える男性はごく稀です。無駄に使い込んだりしない相手なのか、とても気にしておられる方もおられます。

養ってもらう側の不安

養ってもらえる側になった方は、何が不安なのでしょうか?自分が欲しいものを欲しいと言う権利を失ってしまう恐れが少なからずあるのではないでしょうか?与えてもらう側は何一つ文句を言わず思わず、ただ与えてもらえる事に感謝する必要があるのではないかと考えるのです。

それは今働いている者にとっては、逆にとても不自由に感じる事でもあるのです。命をかけてやりたい仕事ではなくても、結婚して働き続けたい女性が増えているのは、そういう自由がなくなる不安もあるのだと思います。

お互いに自立したままでの結婚。経済的に不安な世の中という事もあるけれど、「好きなものが買えなくなる」「好きな事が出来なくなる」そういう理由もあるのかもしれません。

仕事をしない人生

私は中学を卒業し、春休みからバイトをしました。バイトが好きで高校の頃もよく先生の目を盗んで焼肉屋さんやカフェ、スーパーでバイトをしていました。

けれど18歳で結婚した時に専業主婦になりました。日雇い労働の旦那が月30万を入れてくれて、10万を貯金して、10万のお小遣いを渡し、家賃や光熱費を10万以内で払いました。5時半に起きてお弁当も作りました。

何かどうしても必要な時は、母が結婚する時に持たせてくれたお金で買っていました。私の幸せは常に旦那に依存して初めて成り立つものでした。

私にとってその専業主婦期間は、色々重なり地獄のようでした。

改めて仕事を考える

営業日の私の元には「今、電話して良いですか?」「少しだけ良いですか?」よく連絡が入ります。リアルタイムで相談したい方がおられるのです。LINEよりも電話の方が伝えやすいのだと思います。特に週末は会員様の月1カウンセリングで埋まっていきます。

私が50歳で辞めたいと言っていたのは、年の離れた人のお気持ちが理解出来なくなってきて、迷惑をかけ始めるのではないかという心配もありました。

結婚相談所を始めた当初は、他社の仲人さんがきつく感じました。お見合いの付き添いに行けば女性会員様の目の前で「どちらがお見合いされるのか分からなかったわー( *´艸`)」と言われたり「そんな歳でする仕事ではないわよ!」とイヤミっぽく言われました。用があって電話をすれば「何を怒っているの?」「どうしてそんなに威圧的に話すの?」と思う事の連続でした。

今は滅多になくなりましたが…

滅多にと言うのは、先日張り切って電話口で「センセイ始められて何年ですの?!私は10年なんです!」と言われて、えー???「もうすぐ20年です」って言ったら、しーん…でした。設立何年かは宣伝になるけれど、長くしているからと言ってえらい訳ではないのですけどね。失敗したり間違えたり、謝ったりもしていますし…

したい仕事だけれど、楽しい事ばかりではないのです。

先日の公正取引委員会の件では、謝ってもらうべきタイミングで、値上げのお話をされ、本当にもう世にも奇妙な物語が始まったかと思いました。(私は貝になりたい…)(私はもう無になりたい…)(感情を捨てたい)と思いました(* ´艸`)クスクス

ともかくちょっとこわいお客様も来られる事もありますし、色々です。

だけど…やっぱり好きなんだろうな…このお仕事。必要とされる限りは続けられるだけ続けたくなってきました。よくお笑い芸人がズルズル居座るのと同じ事でしょうかね…(-_-;)

結婚したいなら出来ますよ

自分の何かを気づき改善して進みたい会員様。もはやそのままで受け入れてくれる人を探している会員様。せっかく結婚のお話が進んでも、見送ってしまう会員様。本交際を申し込んだのに心が揺らぐ会員様。怒ってばかり泣いてばかりの会員様。諦めながらもお見合いに行く人。毎回軽やかに楽しんでくださる方。

色々ありますけど、みんな愛するべき会員様です。

先日は何があっても決して諦めなかった元女性会員様に女の子が生まれたとお聞きしました。とても嬉しかったです。結婚したいのなら諦めなければどこかでする、それを決めるのはご自身で、もう無理だと思ったら無理にしかならない。

結婚したいのなら、絶対どこかでするでしょう。

今一度深くお仕事について考える

全く上がらないお給料、人間関係、スキルアップについて、転職について、真正面からお仕事について今一度向き合ってみる機会も大切です。これからどうしていきたいのか?結婚後はどうしたいのか?ここには正解も不正解もありません。

価値観がちょうど合う人と一緒になります。
本当の正解を持っておられるのはご本人です。

何歳になっても新たな挑戦をされる方もおられます。お仕事はじゅうぶんに頑張ってきたからと、残りはパートナーと楽しみたいと思っておられる方もおられます。若いうちに給料アップを考えて転職される方もおられます。どなた様もご自身の正解を抱えて、まだ見ぬ未来を信じて進んでもらえたら嬉しいです。

あなたに相応しい一生涯のお相手に少しでも早く出会われますように。五十嵐でした。

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