中年の頑固な人同士はパートナーシップを築けるのか?

中年の頑固な人同士はパートナーシップを築けるのか?

婚活カウンセラーとして20年活動していると、「中年になってからの婚活は難しい」と感じる場面が多々あります。その中でも特に課題になるのが、「頑固さ」 です。

若い頃は柔軟だった人でも、年齢を重ねるにつれて自分の価値観や生活スタイルが固まってきます。長年の経験から、自分なりの考えが確立され、それを変えるのが難しくなるのです。その結果、婚活の場面では「自分に合う人がなかなかいない」「相手の意見を受け入れられない」といった悩みを抱えがちになります。

では、頑固な人同士がパートナーシップを築くのは本当に難しいのでしょうか? それとも、何か解決策はあるのでしょうか? 今回は、その可能性について考えてみたいと思います。


頑固な人同士の関係が難しい理由

私の経験上、中年になってから頑固な人同士がうまくいくケースはあまり見たことがありません。理由はいくつかありますが、主に以下のような点が挙げられます。

1. お互いに譲れないポイントが多い

年齢を重ねるにつれて、自分の考えや習慣が固定化されていきます。若い頃なら「相手に合わせてみよう」と思えたことも、「自分のやり方が正しい」と信じて疑わなくなってしまうことが多いのです。

例えば、「食事のスタイル」「お金の使い方」「休日の過ごし方」など、細かい日常の習慣が違うだけでストレスを感じることがあります。お互いに「これが普通」と思っているため、歩み寄ることが難しくなりがちです。

2. 意見の対立が解決しにくい

頑固な人同士のカップルでは、意見が対立したときに譲り合えず、話し合いが平行線をたどることが多くなります。どちらも「自分が正しい」と思っているため、相手の意見を受け入れにくいのです。

結果として、どちらかが無理に我慢するか、衝突を避けるために距離を置くようになり、関係がうまくいかなくなることがあります。

3. 「この年齢で無理に変わる必要はない」と思ってしまう

中年になると、「今さら自分を変えるくらいなら、一人のほうが楽」と考える人も少なくありません。若い頃は「恋愛のために努力しよう」と思えたことも、年齢とともに「そこまでして誰かと一緒にいる必要があるのか?」と感じてしまうのです。

このような気持ちが強いと、たとえ良いご縁があっても関係を深める前に終わってしまうことがあります。


それでも頑固な人同士がうまくいくケースはあるのか?

では、頑固な人同士の関係は絶対にうまくいかないのでしょうか? 実は、「信頼できる第三者の存在」 があると、変化のきっかけが生まれることがあります。

1. 誰かの意見を聞き入れられる人は変われる

私の経験では、頑固な方でも「この人の話なら聞いてみよう」と思える相手がいると、少しずつ変化していくことがあります。

例えば、婚活カウンセラーである私のアドバイスを信じて聞き入れてくださる方は、考え方を柔軟にし、少しずつ譲り合えるようになるケースがあります。「この人の言うことなら納得できる」「言われてみれば、確かにそうかもしれない」と思えたとき、理解することによって人は意外に変わるものです。

このように、頑固な方でも信頼できる第三者が間に入ることで、関係がうまくいく可能性が高まるのです。

出会ってすぐはお互いにお相手の事を全く知らないので、自分の思っている普通とはズレていて驚き引いてしまったり警戒して心を閉ざしそうになる事もあります。

でもお相手を理解しようと努める事で長年培ってきた頑なな自分の価値観が自然と変わってゆく事もあれば、お相手の良い面、好きな所に焦点が向く事で気になっていた所への理解にも繋がり解消されてゆく事もあると考えています。

2. 「絶対に譲れないもの」と「譲れるもの」を整理する

頑固な人がパートナーシップを築くには、「どこまでなら譲れるか?」を整理することが重要です。

例えば、ある男性会員さんは「就寝時間は絶対に変えたくないが、休日の過ごし方なら相手に合わせられる」と気づいたことで、関係がスムーズになりました。

このように、「これだけは譲れない」というポイントを明確にし、それ以外の部分で歩み寄る意識を持てれば、関係がうまくいく可能性が高くなります。

3. 共通の価値観を持つ人を選ぶ

頑固な人同士でも、価値観が近ければ、ぶつかることなく関係を築けることがあります。

例えば、「お互いに一人の時間を大切にしたい」「お金の使い方の価値観が合う」といった共通点があれば、頑固な部分があっても大きな衝突にはなりにくいのです。

婚活では、単に「条件が合う」だけでなく、「価値観が合うかどうか」をしっかり見極めることが大切ですね。


まとめ:頑固な人が婚活で成功するために

中年になって頑固になった人同士がパートナーシップを築くのは簡単ではありません。お互いに譲れない部分が多く、意見の対立が起こりやすいからです。

しかし、「お相手への理解」とか「譲れないものと譲れるものを整理する」「共通の価値観を持つ人を選ぶ」 という意識を持てば、うまくいく可能性もあります。

婚活では、100%理想通りの相手を探すのではなく、「この人とならお互いに無理せず歩み寄れる」と思える関係を目指すことが大切です。

歳を重ねてせっかく興味を持ち合えたご縁のあるお2人が些細な事で別れを選ぶのはとても残念だと私は思います。なぜならみんな結婚していて分母も小さい中での出会いに、自分が興味を持って又会いたいともっと知りたいと思えるお相手はそんなに多くないからです。

頑固さが婚活の壁になっていると感じている方は、まずは「自分のこだわりの中で譲れる部分はどこか?」とか「相手の立場や価値観への理解」に焦点を当てて考えてみると、新しい可能性が見えてくるかもしれません。

 

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