こんにちは。奈良の結婚相談所「Ring the Bell」の婚活カウンセラー五十嵐です。
婚活をしていると、「何を話せばいいの?」「自分をうまくアピールしなきゃ」と、つい“話す内容”にばかり目がいってしまうことがあります。
でも、本当に大事なのは、話の内容よりも「どんな姿勢で相手と向き合うか」ということ。
今回は、婚活・お見合い・交際、そして日常でも活かせる「相手の承認欲求を満たす会話術」について、少し深く掘り下げてみたいと思います。
なぜ「承認欲求を満たす会話」が大切なのか?
人は誰しも「認められたい」「価値ある存在として見られたい」という欲求を持っています。これは「承認欲求」と呼ばれ、人間関係を築くうえでとても大切な感情です。
婚活中の出会いや会話の中で、相手の承認欲求を満たせる人は、
- 「この人と一緒にいると心地いい」
- 「話すと元気になる」
- 「また会いたいな」
と感じてもらいやすく、他の人より一歩リードできる存在になります。
お見合いでは「自分アピール」より「相手の価値に気づくこと」
お見合いの場では、つい自分の趣味や仕事の話に力が入ってしまいがちです。ですが、印象に残るのは、「相手の話を丁寧に聴ける人」です。
相手が話したことに対して、
- 「それ、素敵ですね」
- 「すごく頑張ってこられたんですね」
- 「私にはない考え方で勉強になります」
といった“相手を認める一言”を添えることで、相手の心に温かい余韻が残ります。
「それ分かる!」は共感の入り口。でも、そこからが本番
会話の中で「それ、分かります!」と返すのは、素敵な共感の表現です。ですが、ここで注意したいのが、その後に“自分の話にすり替えてしまわない”こと。
たとえば、
相手「最近、仕事が忙しくて、帰って寝るだけなんです…」
あなた「それ分かります!私も前にすごく忙しい時期があって、毎日終電で…」
これは一見、共感しているように見えますが、実際には会話の主導権が相手からあなたに移ってしまい、相手の話が遮られる形になってしまいます。
相手の話に共感したときこそ、
- 「大変だったんですね。それでも頑張っていて本当にすごいですね」
- 「そういう中でも前向きにお見合いに来られてるの、尊敬します」
と、相手を「主役にし続ける言葉」で返すことが大切です。
会話は「あなたが主役ですよ」というメッセージの連続
会話はキャッチボールと言いますが、時には“自分にだけボールを投げさせてしまう”人もいます。会話の中で、
- 相手の話を遮らない
- 共感しながらも相手に焦点を当てる
- 質問を返して、相手に話してもらう
こうした工夫が、「この人は私を見てくれている」という安心感につながります。
交際中は「正論」より「感情への共感」
交際が始まると、お互いの考え方や価値観の違いが見えてくるものです。そんな時に大切なのは、相手の「気持ち」に寄り添うこと。
たとえば、
相手「なんか、うまくいかないことばかりで、しんどくて…」
→ NG:「そんなの気にしなくていいよ!切り替えていこう!」
→ OK:「そう感じるくらい頑張ってきたんだね」
「分かってもらえた」と思ってもらえる一言が、信頼関係の礎になります。
日常でも「あなたと話すと心が軽くなる」と思わせる人に
婚活に限らず、普段の生活の中でも「相手の承認欲求を満たす会話」を意識すると、人間関係はぐっと良くなります。
- 相手の努力や優しさに気づいて伝える
- 目の前の人の良いところを言葉にする
- 聞き上手であることを心がける
そんな小さな積み重ねが、「この人と話すと元気になる」「この人に会うと安心する」という印象につながっていきます。
まとめ:選ばれる人は「自分を語る人」ではなく「相手を認める人」
奈良の結婚相談所「Ring the Bell」では、お見合いの進め方だけでなく、会話の在り方や人との向き合い方までサポートしています。
婚活の場では「どれだけ自分を話せたか」ではなく、「どれだけ相手が心を開けたか」が大切です。
あなたがもし、誰かの承認欲求をさりげなく満たせる人になれたなら、自然と「また会いたい」と思われる存在になっているはずです。
相手を大切にする言葉、寄り添う姿勢。それは、あなた自身の魅力を一番自然に伝える手段でもあります。
心を込めて、会話を交わしていきましょう。