チャットGPTと結婚した人を見て

奈良結婚相談所リングザベル

「エッフェル塔と結婚した女性がいる」

そんな話を聞いた時、多くの人は驚きや違和感を覚えるかもしれません。冗談のようにも聞こえますし、理解できないと感じる方もいるでしょう。

一方で、チャットGPTのようなAIに心を預け、「否定されない」「安心して話せる」と感じている人が増えているのも、今の時代の現実です。

人間関係に疲れた経験、わかってもらえなかった痛み、もうこれ以上傷つきたくないという思い。

そうした背景を抱えた人が、常に安定していて、拒絶しない存在に心を寄せるのは自然なことだと思います。

それは「逃げ」ではなく、心を守るための回復行動でもあるからです。

ただ、ここで一つだけ、人と人との関係について、どうしても伝えたいことがあります。

人間関係は、思い通りにいかないからこそ深まるということです。

そしてこれは、婚活の現場でも、結婚後の生活でも、とても大切な視点になります。

結婚相談所では、価値観のすり合わせや条件整理が事前に行われている分、交際から成婚までは比較的スムーズに進む方が多いのが実情です。

大きな衝突もなく、「良い人」「問題のない人」と感じたまま、結婚を決めるケースも少なくありません。

けれど——

本当に思い通りにいかなくなるのは、結婚してからと言う夫婦は少なくありません。

生活リズムの違い、お金の使い方、家族との距離感、体調や仕事、年齢による変化。

恋愛中や婚活中には見えなかった部分が、日常の中で少しずつ顔を出します。

「こんな人だと思わなかった」

「話し合っても、簡単には変わらない」

その現実に直面した時、人は初めて相手とどう向き合うかを問われます。

AIや建造物は、こちらの期待を裏切りません。

感情的にならず、関係が壊れることもありません。

でも人は違います。思い通りにならない。

自分とは違う考えを持ち、簡単には変わってくれない。

それでも、逃げずに話し合い、折り合いを探し、少しずつ理解が深まった時。

そこに生まれる信頼や安心感は、人対人でしか育たないものです。

だから私は、AIや代替的な愛の形を否定するつもりはありません。

心が弱っている時、一時的に支えてくれる存在として、とても意味のあるものだと思っています。

ただ、人生を共に歩くパートナーシップは、やはり人と人との間で育っていく。

思い通りにいかない現実を前にして、それでも関係を続けようとする選択。

その積み重ねが、結婚という関係を「本物」にしていくのだと感じています。

思い通りにいかないからこそ、心がつながった時の喜びは、人対人でしか味わえない。

それは、結婚してからゆっくり実感していくものなのかもしれません。

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